ラッシングレールとは?種類などを紹介!

トラックの荷台の内壁に設置されている「ラッシングレール」をご存じでしょうか。
トラックに荷物を積み込む際に欠かせない装備のひとつですが、その役割や仕組みを正しく理解して活用することは、安全な輸送品質を維持するうえで非常に重要です。
【ラッシングレールの役割と重要な仕組み】
ラッシングレールとは(荷崩れを防ぐ固定用レール)
「ラッシング(Lashing)」とは英語で「縛る・固定する」を意味し、走行中の荷崩れや破損を防ぐために荷台側面へ設置される金属製レールのことです。主にアルミバンやウィング車に装備されています。
重量物を安全に固定する仕組みと種類
専用の金具やラッシングベルトをレールの穴(スロット)に嵌め込むことで強固な支点を作り、安全に固定する仕組みです。形状には一般的な「縦型」と自由度の高い「クロスタイプ」があり、材質もスチールやアルミ、ステンレスなど多岐にわたります。
導入時の確認と類似装備(エアラインレールなど)
安全な輸送に不可欠なため、車両購入時には装備の有無や、必要に応じた後付けの検討が重要です。また、これに類する高強度な固定レールとして、航空機や特殊車両などで採用される「エアラインレール」と呼ばれる装備も存在します。
この記事では、荷物を安全に運ぶために欠かせないラッシングレールについて、詳しい仕組みや種類などを解説します。
ラッシングレールとは
ラッシングレールとは、トラック荷台の両側面に取り付けてある鉄製の長尺物で、文字通りレールのような形状をしています。ラッシングレールはラッシングベルト(※1)を取り付けるために必要な装備です。
主にアルミバン(※2)タイプのトラックに多く使われており、左右1段ずつ取り付けているものもあれば、大型車のように左右2段や3段取り付けているタイプもあります。
※1「ラッシングベルト」
トラックの荷物を固定するために使うベルト。主にナイロン製が使われている。
※2「アルミバン」
アルミ製のパネルで出来た箱型(コンテナ型)の荷室を持つトラック。荷物を雨風やホコリから守る。引っ越し用トラックにも多く使われている。
ラッシングレールには一定間隔で溝があり、その溝にラッシングベルトのフックのような金具をはめ込んだあと、積み込んだ荷物をラッシングベルトで固定します。
ラッシングレールの種類
ラッシングレールには主に2つのタイプがあります。
①通常タイプ
ラッシングベルトのフックをはめ込む穴の形状が「縦型」のタイプ。
ほとんどのトラックで採用されている。
②クロスタイプ
ラッシングベルトのフックをはめ込む穴の形状が「クロス型(十字型)」のタイプ。
ラッシングベルトの向きを縦横自在に選べるので、さまざまな状況に対応出来る。
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ラッシングレールの価格
ラッシングレールはその材質によって価格が違います。
▼ラッシングレール価格一覧
| 材質 | 価格 | レール長さ(m) |
| スチール | ・縦型タイプ 5,000円前後 ・クロス型 6,000円前後 |
3.2m |
| アルミ | 8,000円前後 | 3.2m |
| ステンレス | 13,000円前後 | 3.2m |
ラッシングレールの取付費用
トラックにラッシングレールを取り付ける場合の費用はトラックの車種やレールの長さによって違いますが、おおよそ 50,000円〜100,000円ほどです。
新車を購入する時は発注段階でラッシングレール取り付けを依頼できますが、中古車の場合、なかにはラッシングレールが取り付けられていないトラックもあります。
ラッシングレールを後付けすると余計に費用がかかってしまうので、購入する時には必ず荷台をチェックしましょう。
トラックリース&ローン.comでは、中古車や新古車でも全国からお客様のご希望に沿った車両をご提案させていただきます。
まとめ
ラッシングレールはトラックの輸送には必須といっていいほどの装備。ラッシングレールがないとラッシングベルトも使えないので、積載物を荷崩れから守ることが出来ません。
安全な輸送をおこなうために、これからトラックを購入するなら必ず取り付けることをおすすめします。
よくある質問
Q1:ラッシングレールがないトラックに「後付け」は可能ですか?
A1:はい、可能です。 専門の架装業者や整備工場でラッシングレールの取り付けを依頼できます。費用はレールの段数や長さ、車種によりますが、概ね5万〜10万円程度が相場です。ただし、荷台のパネルの強度によっては補強が必要になる場合もあるため、事前にプロに相談することをおすすめします。
Q2:ラッシングレールと「エアラインレール」の違いは何ですか?
A2:主に「穴の形状」と「汎用性」が異なります。
ラッシングレール: 四角い穴(縦型やクロス型)が一般的で、多くの国内トラック輸送で標準的に使われます。
エアラインレール: 円形の連続した溝を持ち、非常に軽量かつ高強度です。スタッド(ボルト)を好きな位置に固定しやすく、精密機器の輸送や床面への設置など、より高度な固定が求められる現場で使用されます。
Q3:ラッシングレールの「一段」と「多段(二段・三段)」、どちらが良いですか?
A3:積載する荷物の「高さ」や「種類」によります。 段ボールなどの低い荷物が多い場合は下段のみで十分ですが、家具や背の高いパレット、二段積みをする場合には、上下にラッシングレールがある多段タイプが便利です。大型トラックでは、荷物の形状に関わらず固定の自由度を高めるため、あらかじめ二段〜三段設置されているのが一般的です。
Q4:レールの穴が「クロスタイプ」であるメリットは何ですか?
A4:ベルトのフックを「縦・横・斜め」など自由な向きで掛けられる点です。 通常の縦型穴に比べ、荷物の形状や縛り方に合わせて最適な角度でテンション(張力)をかけられるため、不安定な形状の荷物や、より強固な固定が必要な精密機器輸送などに適しています。
Q5:ラッシングレールを選ぶ際、材質(スチール・アルミ・ステンレス)はどう使い分けますか?
A5:用途とコストのバランスで選びます。
スチール: 安価で強度が非常に高いが、錆びやすい。
アルミ: 軽量で錆びにくいが、スチールに比べるとやや高価で強度が劣る。
ステンレス: 最も高価だが、非常に錆びに強く衛生的。冷凍・冷蔵車や食品輸送車に最適です。

