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ユニック車のアウトリガーの設置方法や注意点を解説!

ユニック車(クレーン付トラック)のアウトリガーは、クレーン作業時に機体を安定させ、車両の横転を防止するための重要な安全装置です。作業前には周囲の安全確認を行い、アウトリガーを左右最大に張り出すことが鉄則です。不安定な地盤では敷板(鉄板や角材)で補強し、ジャッキを設置します。特にキャビン(運転席)前方での吊り上げ作業(前吊り)は、安定性が極端に低く転倒のリスクが非常に高いため原則禁止されています。正しい操作方法と有資格者による適切な設置が、重大事故を防ぐ鍵となります。

「アウトリガー」とは、ユニック車などの移動式クレーンにおいて、車両の左右に腕のように張り出して接地させる油圧式の支え(脚)のことです。 クレーンで荷物を吊り上げると、車両の重心が大きく外側に移動しますが、アウトリガーを張り出して支持点(踏ん張り幅)を広げることで、機体の安定を保ちます。ユニック作業においては、このアウトリガーの張り出し幅によって「定格荷重(吊り上げ可能な重さ)」が変化するため、安全装置としての役割だけでなく、作業能力を決定する重要なパーツでもあります。

トラックにはユニック車というものがあります。
ユニック車とは平ボディのトラックにクレーンが付いたタイプで、離れた荷物を吊り上げて荷台に積み込むことが出来るとても便利なトラックです。
このユニック車のクレーンで荷物を吊り上げる時に必ず設置するのが「アウトリガー」というもので、このアウトリガーを設置しなければ、クレーンで荷物を吊り上げることも出来ません。
今回はユニック車のアウトリガーについての重要性と、その設置方法や注意点などを解説します。

ユニック車とクレーン車の違いとは?

アウトリガーとは

アウトリガーとは、ユニック車の左右に取り付けてある装置で、トラックの横転を予防する目的で使用します。クレーンと一体型になっており、多くはトラックの運転席(キャビン)と荷台の間に取り付けられ、操作はリモコンや手動でおこないます。
このアウトリガーを左右に張り出し、そこから伸ばした油圧ジャッキを地面と接地させることでトラックが固定されて設置が完了します。この状態でクレーンを使い荷物を吊り上げれば、トラックの横転事故が防止できます。

アウトリガーがあるユニック車とは

ユニック車とは主に平ボディのトラックに小型のクレーンとアウトリガーを搭載した車両を指し、「トラッククレーン」や「カーゴクレーン」と呼ばれることもあります。
実は、ユニック車の「ユニック」とは、重機会社の「古河ユニック株式会社」の登録商標なのですが、いつの間にかクレーンを装備しているトラックを総称して「ユニック車」と呼ばれるようになりました。

ユニック車の製造では、この古河ユニック株式会社と「TADANO(タダノ)」の2大メーカーが有名です。
ユニック車は一般的な「クレーン付き」、荷台の上にクレーンが乗った「簡易クレーン」、車体が大きくウイリーしたように斜めになる「ハイジャッキ」などに分けられます。
また、クレーンの竿(さお)の部分を「ブーム」といい、吊り上げる荷物の位置に応じて伸び縮みするのが特徴です。
トラックリース&ローン.comでは、お客様のご要望にあわせた車両を選定させていただきます。

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アウトリガーの設置方法

アウトリガーの設置は次の3つのステップでおこないます。

①周囲に人がいないか確認する

アウトリガーはトラックの左右から腕のように伸ばして地面にジャッキを張るため、最初に周囲の確認をする必要があります。
まずは操作者以外の人がいないかを確認します。アウトリガーを左右に張り出す位置に人がいると怪我をする危険があるからです。
次に障害物がないかを確認します。アウトリガーを張り出す位置やジャッキを張る位置に障害物があると、正しい設置が出来ません。
また、アウトリガーを設置する前にクレーンのブームを旋回させるとトラックが横転する可能性があるので注意しましょう。

②必ず左右最大まで伸ばす

アウトリガーの張り出しは必ず最大限に伸ばした状態でおこないましょう。
トラックの停車位置によってはアウトリガーを最大に伸ばすことが出来ないこともありますが、張り出しが短いと荷物を吊り上げた時にトラックが横転する可能性があります。
特に吊り上げる荷物側のアウトリガーの張り出しが短いと、吊り上げた時の横転がしやすくなり危険です。
また、クレーンの吊り上げ角度やブームの長さなどでアウトリガーにかかる負荷も変わるので、クレーンの吊り上げ性能を最大限に発揮するために、張り出しは最大に伸ばすようにしましょう。

③不安定なときは鉄板や角材で地面を補強する

アウトリガーのジャッキを張る時に、地面の状態をチェックすることも大事です。
地面がコンクリートやアスファルト舗装ならそのままジャッキを張ってもいいですが、不安定な砂利面や斜面では必ずジャッキの下に鉄板や角材を敷いて地面を補強しましょう。
特に地面が柔らかい土面は何も敷かずにジャッキを張ると、ジャッキが土面にめり込んでしまうことがあるので、アウトリガーの性能が発揮できず、トラックの横転事故にもつながるので注意が必要です。

また、アウトリガーの設置は危険が伴うため、操作のために必要な有資格者がおこなわなければいけません。
吊り上げる重量によって、取得する資格が違ってきます。

▼アウトリガー操作に必要な資格

吊り上げる重量 必要な資格
5t以上 移動式クレーン運転士免許
5t未満 小型移動式クレーン運転技能講習

アウトリガーを設置する際の注意点

アウトリガーは基本的に地面が水平の場所で設置するのがいいですが、場所によっては坂道だったり狭い道幅だったりします。
特に坂道はトラックの重心が水平な地面と異なるため、吊り上げ範囲も限られてきます。

坂道では下り側に運転席(キャビン)を向け、クレーンの操作は後方でのみ行うようにしてください。
この時、キャビン側で吊り上げ作業をすると、トラックが前方に倒れる危険があるので絶対にしないようにしましょう。
また、坂道では地面の高さが左右で異なるので、必要に応じて角材を敷いて高さを水平に保つ必要があります。
トラックリース&ローン.comでは、安全対策用の架装も取扱い可能です。

架装一覧

まとめ

ユニック車はトラックの性能とクレーンの性能を兼ね備えたとても便利な車両です。
しかし、その性能を発揮するためにはアウトリガーの設置は欠かせません。

「ちょっとだけだから」と横着してアウトリガーを設置しないまま荷物を吊り上げると確実に横転事故を起こすので危険です。
ユニック車の横転事故は少なくありません。正しいアウトリガーの設置方法を実行し、操作は有資格者でおこない、安全作業を心がけましょう。
その他ご不明点やご相談もお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

よくある質問

Q1:ユニックのアウトリガーを設置する際、タイヤは浮かすべきですか?

A1:タイヤが地面に軽く接しているか、少し浮く程度が理想です。 ジャッキを伸ばしすぎてタイヤを高く浮かせすぎると、車両が不安定になり、旋回時に車体が揺れやすくなります。逆に浮いていないとサスペンションが沈み込み、踏ん張りが利きません。タイヤが路面から離れるか離れないか程度の「車体の水平が保たれた状態」を維持してください。

Q2:なぜ「ユニックの前吊り(前方吊り)」は禁止されているのですか?

A2:車両前方はアウトリガーの支持範囲外で、転倒しやすいためです。 一般的なユニック車(3段〜4段ブーム等)は、エンジンやキャビンの重さを利用してバランスを取っていますが、前方にはアウトリガーの支柱がないため、前方で荷を吊るとジャッキを軸に後輪が浮き上がり、簡単に転倒してしまいます。メーカーの取扱説明書でも、前方領域での作業は「安定度が低いため禁止」と明記されています。

Q3:4tユニックの「アウトリガー張り出し寸法」と「吊り上げ荷重」の目安は?

A3:張り出し幅は約3.4m〜4.2m、吊り上げ荷重は2.9t以下が一般的です。 4tトラック(中型)ベースのユニック車は、最大吊り上げ荷重2.93tのクレーンを搭載していることが多く、これを超えるには移動式クレーン運転士免許が必要になります。アウトリガーの張り出しを最大(最大張出)にしないと、この2.9tの性能は発揮できず、半分以下の荷重でも転倒する恐れがあるため注意してください。

Q4:アウトリガーを左右最大に張り出せない場所での作業はどうすればいい?

A4:吊り上げ荷重を大幅に制限し、細心の注意を払う必要があります。 狭い道路などでアウトリガーを最大に伸ばせない場合、クレーンの安定能力は極端に低下します。張り出し幅に応じた性能曲線(定格荷重表)を確認し、過負荷防止装置が作動する範囲内で慎重に作業を行ってください。基本的には「最大張出」ができる場所での作業が推奨されます。

Q5:ユニック車の操作に資格は必要ですか?

A5:吊り上げ荷重によって以下の資格が必須です。

  • 5t以上: 移動式クレーン運転士免許

  • 1t以上5t未満: 小型移動式クレーン運転技能講習

  • 0.5t以上1t未満: クレーン運転特別教育 無資格での操作は法令違反となり、事故の際に保険が適用されないケースもあるため、必ず有資格者が操作を行ってください。

 

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