【トラック】アームロール車の架装メーカーを紹介!
トラックは用途に応じてさまざまな荷台(コンテナ)を架装していますが、なかには荷台が自由に脱着が可能な「アームロール車」と呼ばれる車両があるのをご存じでしょうか。
アームロール車は産廃の回収や土砂の運搬など、さまざまな荷台(コンテナ)を取り付けることが出来るので、利便性が高く、幅広い産業で使用されています。
アームロール車の荷台(コンテナ)部分は架装メーカーにより製造されており、日本には有名な架装メーカーがいくつか存在します。
今回は、アームロール車の架装をしているメーカーを紹介します。
トラックのアームロールの役割
アームロール車が他のトラックと違うのは、荷台(コンテナ)が脱着可能のため、1台で稼働範囲が広がるということです。
たとえば、工事現場の産廃回収をする場合、空荷のコンテナで現場に入り、産廃が入ったコンテナと空荷のコンテナを入れ替えて運搬することが出来ます。
そのため、1台で産廃の回収と空のコンテナの設置が可能になります。
さらにアームロール車は、ダンプカーのように荷台(コンテナ)を傾けて積荷下ろしがスムーズにおこなえるため、土砂等の運搬にも適しています。もちろん、その他にも一般雑貨や液体、食品などの運搬にも対応出来ます。
ちなみに、「アームロール車」の正式名称は「脱着ボディーシステム車」といいます。
アームロールとは架装メーカーである「新明和工業株式会社」の商品名です。この名称が浸透し使われています。
脱着ボデーシステム車は架装メーカーによって名称が違い、極東開発工業株式会社では「フックロール」、ヒアブジャパンでは「マルチリフト」などと呼ばれています。
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アームロール車のサイズ
アームロール車に載せる荷台(コンテナ)は小型の2トンクラスから大型の10トンクラスまでさまざまです。
また、積載量も架装メーカーによって違います。たとえば、同じ中型のアームロール車でも最大積載量が2800㎏~3800㎏と違いがあるので、積載量を事前に確認しておく必要があります。
アームロールの架装メーカー一覧
ここではアームロールの架装メーカーを3社紹介します。
新明和工業
-会社概要
会社名 | 新明和工業株式会社 |
本社所在地 | 兵庫県宝塚市新明和町1-1 |
設立 | 1949年11月5日 |
資本金 | 15,981,967,991円(2022年3月末現在) |
代表者 | 取締役社長 五十川 龍之 |
従業員数 | 連結 5,934名 単体 3,017名(2022年9月末現在) |
経営理念 |
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-製品
製品名 | 特徴 |
アームロール (※画像無) |
1台で2役の脱着ボデーで建築現場、畜産業、一般貨物など多様な利用が可能。
コンテナサイズも2トン~22トン、軽自動車用まで対応しています。 |
ロールオン (※画像無) |
高さ制限のある場所や狭い道路などでのコンテナ脱着作業が必要なときに最適。車両が入れない場所では、ワイヤーを利用してコンテナの引き出しが可能。 |
マルチローダ |
水平状態でコンテナ脱着が可能。荷下ろしに必要なフォークリフトが不要で、コスト削減にもなります。ダンプのようにコンテナを斜めにすることも出来ます。 |
水平脱着車 |
1台で道路維持に必要な散水装置やリフト装置などを載せることが可能。増車が必要ないのでコストも削減できます。 |
極東開発工業
-会社概要
会社名 | 極東開発工業株式会社 |
本社所在地 | 〒663-8545 兵庫県西宮市甲子園口6丁目1-45 |
設立 | 1955年(昭和30年)6月1日 |
代表取締役社長 社長執行役員 |
布原 達也 |
資本金 | 11,899百万円(2022年3月31日現在) |
従業員数 | 連結3,138名 単独1,093名(2022年3月31日現在) |
経営理念 |
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-製品
製品名 | 特徴 |
大型フックロール |
コンテナの積み下ろし時の動作を自動で遅くするスローステップ機構を搭載。コンテナのフックのかかり具合を確認出来るモニタも装備。 |
中小型フックロール |
コンテナのフックへの引っかかり具合を楽にするフックサポートを装備。コンテナの積み下ろし時の衝撃を抑えるショックレス機構も搭載。 |
スイング式 ハイパースイング・フックロール (4t、7t) |
吊り上げ能力や作業スピードアップで、あらゆる現場に対応出来ます。 |
コンテナバリエーション |
2トン~22トンまでの標準タイプや蓋付きやテールゲート付き、水抜き機能など、オプション装備も用意。 |
グランデッカー |
12~13度の低角度でコンテナの積み下ろしが可能。5m、6m、6.5mの長尺コンテナの運搬ができ、災害時には食料品や医療品の輸送にも役立ちます。 |
協伸製作所
-会社概要
会社名 | 株式会社 協伸製作所 |
本社所在地 | 〒230-0051 横浜市鶴見区鶴見中央4-36-4 セントラルメゾン1F |
設立 | 昭和29年9月22日 |
授権資本金 | 34,000,000円 |
払込資本金 | 22,000,000円 |
従業員数 | 約75名 |
代表取締役社長 | 木村 心 |
-製品
製品 | 特徴 |
標準型コンテナ・シート |
オールマイティに使えるコンテナ。 2トン、4トン、7~8増トン車、大型車~22トンまで豊富なラインナップ。 扉は「1枚扉」「2枚観音扉」「3枚扉」の3タイプを用意。 また、コンテナに被せるメッシュシートの製作もしています。 |
スウェーデン鋼コンテナ |
頑丈さ抜群のスウェーデン鋼を採用。コンテナの割れやヘコミを最小限に抑えます。鉄製コンテナよりも寿命が1~2年長く、コスト削減にもなります。 |
林業用脱着コンテナ |
車両1台で森林の伐採・集積・収集作業が可能。原木運搬用の他にチップ運搬用を用意しています。 |
まとめ
アームロール車は荷台(コンテナ)の脱着が可能なことから、さまざまな分野で活躍できる車両です。そのため需要も高く、中古車でも人気があります。
また、新車で購入する際は、架装メーカーの選択に迷うかもしれません。
しかし、どのメーカーでオーダーしても、さほど大きな違いはないので、今回紹介した架装メーカーなら、安心してアームロール車の製造をお願いすることが出来るでしょう。
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