【トラック】アームロール車の架装メーカーを紹介!

トラックは用途に応じてさまざまな荷台を架装していますが、そのなかでも荷台(コンテナ)を自由に脱着できる「アームロール車」と呼ばれる車両があるのをご存じでしょうか。
産廃の回収や土砂の運搬など幅広い産業で使用され、非常に利便性の高い車両ですが、自社に最適な一台を導入・運用するには、その独自の仕組みや架装メーカーの特徴を理解しておくことが重要です。
【アームロール車の仕組みと圧倒的な利便性】
アームロールとは(脱着ボディシステム車)
エンジンの動力を利用した油圧アームにより、荷台(コンテナ)を自力で脱着・交換できる特殊車両です。実は「アームロール」は新明和工業の商標であり、極東開発工業では「フックロール」と呼ばれますが、この「脱着ボディシステム車」の機構を指す言葉として広く浸透しています。
1台で何役もこなす高い稼働率と運用方法
「産廃用コンテナ」「土砂運搬用ダンプ」「フラットボディ」など多様な種類のコンテナを使い分けることができます。コンテナを現場に設置してトラック本体は別の運搬を行える「1台2役」の運用が可能で、ダンプのように荷台を傾斜させて排出する機能も備えています。
最も普及している「4トン」と架装メーカーの役割
特に4トンのアームロールは、狭い現場への進入性と積載量のバランスが良く、建設業や産廃収集運搬業で最も普及しており、中古市場でも絶大な人気を誇ります。この便利なアームや荷台部分は、専門の架装メーカーによって製造されています。
この記事では、幅広い産業で活躍するアームロール車の架装を手がけている、日本の有名な架装メーカーを紹介します。
トラックのアームロールの役割
アームロール車が他のトラックと違うのは、荷台(コンテナ)が脱着可能のため、1台で稼働範囲が広がるということです。
たとえば、工事現場の産廃回収をする場合、空荷のコンテナで現場に入り、産廃が入ったコンテナと空荷のコンテナを入れ替えて運搬することが出来ます。
そのため、1台で産廃の回収と空のコンテナの設置が可能になります。
さらにアームロール車は、ダンプカーのように荷台(コンテナ)を傾けて積荷下ろしがスムーズにおこなえるため、土砂等の運搬にも適しています。もちろん、その他にも一般雑貨や液体、食品などの運搬にも対応出来ます。
ちなみに、「アームロール車」の正式名称は「脱着ボディーシステム車」といいます。
アームロールとは架装メーカーである「新明和工業株式会社」の商品名です。この名称が浸透し使われています。
脱着ボデーシステム車は架装メーカーによって名称が違い、極東開発工業株式会社では「フックロール」、ヒアブジャパンでは「マルチリフト」などと呼ばれています。
トラックリース&ローン.comでは、アームロールのリース契約もご案内させていただいております。
アームロール車のサイズ
アームロール車に載せる荷台(コンテナ)は小型の2トンクラスから大型の10トンクラスまでさまざまです。
また、積載量も架装メーカーによって違います。たとえば、同じ中型のアームロール車でも最大積載量が2800㎏~3800㎏と違いがあるので、積載量を事前に確認しておく必要があります。
アームロールの架装メーカー一覧
ここではアームロールの架装メーカーを3社紹介します。
新明和工業
-会社概要
| 会社名 | 新明和工業株式会社 |
| 本社所在地 | 兵庫県宝塚市新明和町1-1 |
| 設立 | 1949年11月5日 |
| 資本金 | 15,981,967,991円(2022年3月末現在) |
| 代表者 | 取締役社長 五十川 龍之 |
| 従業員数 | 連結 5,934名 単体 3,017名(2022年9月末現在) |
| 経営理念 |
|
-製品
| 製品名 | 特徴 |
| アームロール (※画像無) |
1台で2役の脱着ボデーで建築現場、畜産業、一般貨物など多様な利用が可能。 コンテナサイズも2トン~22トン、軽自動車用まで対応しています。 |
| ロールオン (※画像無) |
高さ制限のある場所や狭い道路などでのコンテナ脱着作業が必要なときに最適。車両が入れない場所では、ワイヤーを利用してコンテナの引き出しが可能。 |
マルチローダ![]() |
水平状態でコンテナ脱着が可能。荷下ろしに必要なフォークリフトが不要で、コスト削減にもなります。ダンプのようにコンテナを斜めにすることも出来ます。 |
水平脱着車![]() |
1台で道路維持に必要な散水装置やリフト装置などを載せることが可能。増車が必要ないのでコストも削減できます。 |
極東開発工業
-会社概要
| 会社名 | 極東開発工業株式会社 |
| 本社所在地 | 〒663-8545 兵庫県西宮市甲子園口6丁目1-45 |
| 設立 | 1955年(昭和30年)6月1日 |
| 代表取締役社長 社長執行役員 |
布原 達也 |
| 資本金 | 11,899百万円(2022年3月31日現在) |
| 従業員数 | 連結3,138名 単独1,093名(2022年3月31日現在) |
| 経営理念 |
|
-製品
| 製品名 | 特徴 |
大型フックロール |
コンテナの積み下ろし時の動作を自動で遅くするスローステップ機構を搭載。コンテナのフックのかかり具合を確認出来るモニタも装備。 |
中小型フックロール![]() |
コンテナのフックへの引っかかり具合を楽にするフックサポートを装備。コンテナの積み下ろし時の衝撃を抑えるショックレス機構も搭載。 |
| スイング式 ハイパースイング・フックロール (4t、7t) ![]() |
吊り上げ能力や作業スピードアップで、あらゆる現場に対応出来ます。 |
コンテナバリエーション![]() |
2トン~22トンまでの標準タイプや蓋付きやテールゲート付き、水抜き機能など、オプション装備も用意。 |
グランデッカー![]() |
12~13度の低角度でコンテナの積み下ろしが可能。5m、6m、6.5mの長尺コンテナの運搬ができ、災害時には食料品や医療品の輸送にも役立ちます。 |
協伸製作所
-会社概要
| 会社名 | 株式会社 協伸製作所 |
| 本社所在地 | 〒230-0051 横浜市鶴見区鶴見中央4-36-4 セントラルメゾン1F |
| 設立 | 昭和29年9月22日 |
| 授権資本金 | 34,000,000円 |
| 払込資本金 | 22,000,000円 |
| 従業員数 | 約75名 |
| 代表取締役社長 | 木村 心 |
-製品
| 製品 | 特徴 |
標準型コンテナ・シート![]() |
オールマイティに使えるコンテナ。 2トン、4トン、7~8増トン車、大型車~22トンまで豊富なラインナップ。 扉は「1枚扉」「2枚観音扉」「3枚扉」の3タイプを用意。 また、コンテナに被せるメッシュシートの製作もしています。 |
スウェーデン鋼コンテナ![]() |
頑丈さ抜群のスウェーデン鋼を採用。コンテナの割れやヘコミを最小限に抑えます。鉄製コンテナよりも寿命が1~2年長く、コスト削減にもなります。 |
林業用脱着コンテナ![]() |
車両1台で森林の伐採・集積・収集作業が可能。原木運搬用の他にチップ運搬用を用意しています。 |
まとめ
アームロール車は荷台(コンテナ)の脱着が可能なことから、さまざまな分野で活躍できる車両です。そのため需要も高く、中古車でも人気があります。
また、新車で購入する際は、架装メーカーの選択に迷うかもしれません。
しかし、どのメーカーでオーダーしても、さほど大きな違いはないので、今回紹介した架装メーカーなら、安心してアームロール車の製造をお願いすることが出来るでしょう。
その他ご質問やご相談もお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
Q1:4トンアームロールの積載量はどれくらいですか?
A1:架装(アーム装置)の重量によりますが、一般的に「2,800kg〜3,800kg」程度です。 4トンアームロールはベースとなる4t車に重い油圧アームを架装するため、通常の平ボディ車よりも最大積載量が少なくなります。メーカーやモデル、コンテナの自重によっても変動するため、購入時や4トンアームロール中古を検討する際は、必ず車検証上の「最大積載量」を確認する必要があります。
Q2:アームロールに載せられる「コンテナの種類」には何がありますか?
A2:箱型の産廃コンテナから、土砂用、液体用、さらには「車運搬用」まで多彩です。 主なアームロール コンテナ 種類は以下の通りです。
標準コンテナ(産廃用): 粗大ゴミや建築廃材の回収に使用。
メッシュコンテナ: 通気性が良く、木くずや草刈り後の運搬に。
フラットデッキ: 重機や資材を運搬する、アオリのないタイプ。
バキュームコンテナ: 液体や泥状のものを運搬。 この他、最近ではアーム ロール カスタムの一環として、キャンプ用キャビンを載せるなどプライベート用途での活用も見られます。
Q3:新明和工業の「アームロール」と極東開発の「フックロール」に違いはありますか?
A3:基本的な仕組みは同じですが、細かい操作性や安全機能に各社のこだわりがあります。
新明和工業(アームロール): 業界トップシェアで、狭所作業に強い「ロールオン」などバリエーションが豊富です。
極東開発工業(フックロール): 衝撃を抑える「ショックレス機構」や、フックの固定を確認できるモニタ装備など、安全性に定評があります。 どちらもトラックアームロールとして信頼性が高く、中古市場での部品供給も安定しています。
Q4:アームロールを「積載車(セルフローダー)」として使うことはできますか?
A4:フラットデッキ型のコンテナを装着すれば、重機や車両の運搬が可能です。 アームロール 積載車としての運用は非常に効率的です。コンテナを地面に完全に下ろせるため、車両の自走による積み込みが容易になります。ただし、専用のセルフローダーに比べると傾斜角度が急になる場合があるため、車高の低い車両の積載には注意が必要です。
Q5:中古のアームロールを購入する際のチェックポイントは?
A5:油圧アームの動作、シリンダーのオイル漏れ、フックの摩耗を重点的に確認してください。 4トンアームロール中古車両は過酷な現場で使われることが多いため、アームの「ガタ」や異音がないか、油圧ホースに亀裂がないかを確認しましょう。また、コンテナ側の「引っかけ部分(フック受け)」が変形していると、脱着事故に繋がるため、車両本体とコンテナ両方の状態をチェックすることが重要です。










