ローダーダンプの特徴やデメリットとは?他のダンプの種類も紹介

ローダーダンプ(別名:スライドダンプ)は、荷台を後方にスライドさせながら地面へ向けて傾斜(チルト)させることができる多機能な特装車です。最大の特徴は、自力で走行する小型重機(バックホーなど)をクレーンなしで積み込める「セルフローダー機能」と、土砂を排出する「ダンプ機能」を一台で兼ね備えている点にあります。高さ制限のある現場でも作業しやすく非常に効率的ですが、スライド機構を備える分、車両重量が増え、通常のダンプに比べて最大積載量が少なくなりやすいというデメリットがあります。
「ローダーダンプ」とは、土砂の排出を行う一般的なダンプ機構に、荷台全体を後方へスライドさせてスロープ状にする機能を加えたトラックのことです。 主に建設現場や造園業で重宝され、小型重機の運搬と土砂・資材の輸送を一手に引き受けます。メーカーによっては**「スライドダンプ」や「ジャストロー」等の名称で呼ばれることもあります。また、現場でのさらなる汎用性を求める場合には、運転席と荷台の間にクレーンを装備した「クレーン付ローダーダンプ」**という仕様も存在し、重量物の吊り上げから運搬までを一貫して行える究極の一台二役(三役)車両として知られています。
トラックなどの大型車両には、さまざまな種類があります。たとえば「ローダーダンプ」という車両がありますが、その特徴をきちんと把握しておかないと、車両の本当の力を発揮させることは難しくなってしまうでしょう。
そこで今回は、ローダーダンプの特徴やデメリットについて解説します。
ローダーダンプ(スライドダンプ)とは
「ローダーダンプ(スライドダンプ)」とは、荷台を後方にスライドさせて、地面に対して荷台を傾斜の状態にすることのできる大型車両の一種です。よく言われるのが「一台で二台分の役割を果たせるトラック」という表現です。
たとえば、作業現場で使う小型重機を運搬する際に荷台に傾斜をつけて、クレーン車などを使わなくてもそのまま小型機を荷台に積むことができます。小型重機は公道を走行させることが難しいため、作業現場までローダーダンプで運搬します。
そして、作業現場で土砂などの積荷を小型重機でローダーダンプに積載し、別の場所まで土砂を運搬するのにもローダーダンプは役に立ちます。このように、ローダーダンプ一台あれば、さまざまな利用シーンにマッチする利便性の高い車両として活躍してくれるのです。
ローダーダンプの特徴
ローダーダンプの最大の特徴は「作業効率の良さ」にあります。
前述のとおり、小型重機を現場に運んで作業させ、その小型重機で土砂などの積荷を運搬できるため、さまざまなシーンで活躍します。必要なガソリンの量や人員が最低限で済むため、作業コストを削減したい場合に役に立つでしょう。
また、荷台はスライドさせてから傾斜をつけて土砂の排出をするため、土砂の排出時に出るであろうホコリなどを避けることが可能です。さらに、荷台を引き上げる仕組みではないため、高さ制限がある作業現場でもスムーズに作業できるといったメリットがあります。
そんな万能そうに見えるローダーダンプですが、これに乗るにあたっては事前に知っておくべき無視できないデメリットがあることも把握しておきましょう。
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乗る前に知っておくべきローダーダンプのデメリット
作業効率が良く、さまざまな場面で活躍するであろうローダーダンプですが、その性能ゆえにデメリットも存在します。最大のデメリットは「過積載への注意点」です。
過積載とは、そのトラックに積み込むことのできる最大重量を超えてトラックに荷物を積載する行為のことです。ローダーダンプ以外のトラックにも共通して言える注意点ではあるのですが、ローダーダンプは前述のとおり利便性が高いため、過積載のまま走行させてしまうケースが少なくないのです。
ついついローダーダンプに最大積載量を超えて荷物を積んでしまいたいシーンもあるかもしれませんが、言うまでもなく過積載は法令違反ですから、ペナルティの対象となります。運転手はもちろん、事業主や荷主にも罰金刑や懲役刑が課される可能性がありますので、過積載は絶対に避けなければなりません。
また、過積載のまま走行してしまうと、バランスを崩したりしやすくなるため、必然的に事故のリスクは高まります。また、道路を傷つけてしまったりするリスクもありますので、過積載で走行することは非常に危険な行為であるといえます。
ローダーダンプには高い利便性がありますが、こんなデメリットもありますので、気になる方は次の項目で紹介する車両を選択肢に入れてみてはどうでしょうか?
おすすめのダンプの種類
ローダーダンプも高い利便性を持った車両ですが、日本にはそれ以外にもさまざまな便利な大型車両が存在します。それぞれ特徴や長所が大きく異なりますので、作業内容に合わせてこれらの車両を選択肢に入れることをおすすめします。
土砂ダンプ
「土砂ダンプ」とは、土砂の運搬が許可されているダンプです。石材など重い荷物を運搬する作業現場でよく用いられています。
土砂禁ダンプ
「土砂禁ダンプ」とは、文字通り土砂の運搬が禁止されているダンプです。あおりが高いのが特徴であり、土砂や石材などの重量のある荷物の運搬ができません。ゴミのように軽めの荷物を運搬するのに利用できます。
クレーン付ダンプ
「クレーン付きダンプ」は、文字通りクレーンが搭載されているダンプです。人の手では積み込み・積み下ろしができない重さの荷物を、自車のクレーンで釣り上げることができる一台二役のダンプとなっています。
三転ダンプ
「三転ダンプ」とは、荷台を後方だけでなく左右にも傾けることが可能なダンプです。通常のダンプでは作業が難しいような狭い場所での工事や側溝工事などで利用されることが多いダンプとなっています。
強化ダンプ
「強化ダンプ」とは、荷台の床板が厚くなっており、重い荷物の運搬に適しているダンプです。石材や土砂のように重い荷物でも、荷台が強化されている強化ダンプであればトラブルなく運べるでしょう。
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まとめ
ローダーダンプはさまざまな場面で活躍する優れた車両ですが、使い勝手が良いからといって過積載での走行は認められていません。過積載に注意しつつ、ローダーダンプの性能を最大限に活かせる場面で活躍させてあげましょう。
その他ご質問やご相談もお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
Q1:スライドダンプとローダーダンプに違いはありますか?
A1:呼び方が異なるだけで、基本的には同じ構造の車両を指します。 荷台が後ろにスライドして斜めになる機構を「ローダー」や「スライド」と表現します。メーカーや地域によって呼び名が変わりますが、機能面に大きな差はありません。
Q2:ローダーダンプの最大のデメリットは何ですか?
A2:最大積載量が減ってしまう点です。 荷台をスライドさせるための油圧シリンダーやレールなどの装置が重いため、同じサイズの通常のダンプと比較して「車両重量」が重くなります。その分、積める荷物の重さ(最大積載量)が削られるため、過積載になりやすい点には注意が必要です。
Q3:ダンプの荷台が上がらない原因として何が考えられますか?
A3:主に「PTOの入れ忘れ」か「油圧系統のトラブル」です。 まず、エンジンからの動力を伝えるPTOスイッチが入っているか確認してください。スイッチが入っていても動かない場合は、油圧オイル(作動油)の不足、ポンプの故障、あるいはスライドレールの異物噛み込みなどが考えられます。ローダーダンプの場合、スライド機構の不具合も関係するため、無理に動かさず整備工場へ相談しましょう。
Q4:クレーン付ローダーダンプを導入するメリットは何ですか?
A4:人員と車両台数を最小限に抑え、作業コストを削減できる点です。 重機を運び、土砂を積み、クレーンで資材を吊るという3つの作業が1台で完結します。特に狭い現場や、複数の車両を配置できない場所での作業において、圧倒的な機動力を発揮します。
Q5:ローダーダンプで重機を載せる際、角度は調節できますか?
A5:はい、スライド量と傾斜角度の調整が可能です。 荷台を後ろへ引くほど角度が緩やかになり、安全に積み込みができます。ただし、作業時には必ずアウトリガー(支持脚)があるタイプはそれを接地させ、平坦で安定した場所で操作を行うことが鉄則です。

