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低床トラックと高床トラックの違い?特徴やメリット・デメリットを解説

一口に「トラック」といっても、さまざまな車種があります。
車両を分類する方法はさまざまですが、トラックの場合であれば「低床トラック」と「高床トラック」で分類可能です。
これらにはどのような違いがあり、メリット・デメリットはどのような内容であるのかを把握することは、運用目的に合わせて最適なトラックを選定するために重要なことです。
そこで今回は、低床トラックと高床トラックの違いについて解説します。

 

 低床トラックと高床トラックの特徴

まずは、低床トラックと高床トラックの基本的な特徴の違いについて解説します。

 低床トラックの特徴

「低床トラック」は、地上からの高さが低く設計されているトラックです。
ただし、見た目の高低で低床トラックであることを見分けることは難しく、別の部分を見て低床トラックであることを判別する必要があります。
その見分けるためのポイントは「前輪と後輪のサイズの違い」です。
前後2つのタイヤのうち、後輪が厚みのないタイヤであったり口径の小さいタイヤを使用している場合だと、そのトラックは低床トラックである可能性が高いといえます。

 高床トラックの特徴

「高床トラック」は、地上からの高さがこれらの分類の中で最も高く設計されているタイプのトラックです。
見た目での判断はそこまで難しくありませんが、より具体的に高床トラックであると特定するためには、低床トラックと同じく「前輪と後輪のサイズの違い」を見ると良いでしょう。
高床トラックの場合、前後の車輪のサイズはほとんど変わらず、大口径のタイヤを装着していることが多いです。
また、大型トラックの場合であれば、装着している車輪が合計6つ(片側3つ)のタイプも多くみられます。

 全低床トラックの特徴

荷台の地上からの高さでトラックを分類するにあたっては、上記2つのタイプだけでなく「全低床トラック」という分類もあります。
全低床トラックは、低床トラックと同様に地上からの高さが低く設計されていますが、最大の違いはやはり「前輪と後輪のサイズの違い」を見ると判別しやすいです。
全低床トラックの場合、前後の車輪のサイズは同じである点は低床トラックと異なりますが、車輪の口径は高床トラックよりも数段小さくなっています。
荷台の地上からの高さは、高床トラックと低床トラックの中間です。
なお、とくにトラックを見慣れていない方の場合だと、見た目だけでどのトラックに分類されるかを判別することは簡単なことではありません。
そのため、明確に判断するためには、トラックの販売店に確認を取っておくことが重要です。

 低床トラックと高床トラックの高さ

次に、低床トラックと高床トラック、それぞれの高さの目安について解説します。

 低床トラックの高さ

低床トラックの荷台の高さは、地上から80cm前後になることが一般的です。
地上からの高さが比較的低いですが、トラックによって具体的な高さは異なりますので、スペックをしっかりと確認したうえで購入・運用する必要があります。

 高床トラックの高さ

高床トラックの荷台の高さは、地上から1m前後になることが一般的です。
低床トラックの中には、いわゆる「超低床トラック」と呼ばれるものがあり、そのトラックの荷台の高さは平均で70cm台になるため、大きい場合だと高床トラックと低床トラックで30cm以上の高さの違いがあるケースもあります。

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 低床トラックと高床トラックのメリット・デメリット

「荷台の高さが違うだけじゃないの?」と思われる方が多いかもしれません。
しかし「荷台の高さが違うこと」が、実はドライバーがトラックを運用する上で大きな違いを生み出すことになるのです。

 低床トラックのメリット・デメリット

低床トラックの最大のメリットは「荷物の積み込み・積み下ろしがしやすい」ことにあります。
荷台の高さが比較的低い低床トラックは、荷台に積荷を積みこんだり積み下ろすにあたって、少ない負担で作業を完了させることができるのです。
また、荷台の底面が低いため、積載容積を多めに確保できる点もメリットになります。
一方でデメリットとして「走行中に衝撃が伝わりやすい」ことが挙げられます。
低床トラックは一般的にタイヤの口径が小さいため、衝撃がドライバーや積荷に伝わりやすいのです。
また、前後で車輪のサイズが異なるため、前輪用と後輪用2種類のサイズのスペアタイヤを用意しなければならない点もデメリットになります。

 高床トラックのメリット・デメリット

高床トラックのメリット・デメリットは、低床トラックとは真逆になります。
タイヤの口径が比較的大きいため、衝撃を緩和して長距離の走行でも衝撃が伝わりにくく快適に運転できます。
また、前後の車輪サイズが同じであるため、スペアタイヤを一種類だけ用意しておけばよい点もメリットです。
一方で、荷台が高いため、積荷を積み込み・積み下ろしするにあたっては相応に負担がかかる点は注意が必要です。

 全低床トラックのメリット・デメリット

全低床トラックのメリット・デメリットは、低床トラックと高床トラックの中間に位置するといえます。
車輪サイズは前輪・後輪で同じであることが多いため、スペアタイヤの容易が一種類だけで済む点もメリットです。

 低床トラックと高床トラックの用途

低床トラックと高床トラックでは、その特徴や運用上のメリット・デメリットが大きく異なることがわかります。
それゆえに「最適な用途」も異なるのです。
そこで、それぞれのトラックを運用するにあたって、どういった用途に適しているのかについて解説します。

 高床トラックの使用用途

高床トラックは「長距離の運用」「機械で積荷を動かせる現場」において運用しやすいです。
大口径のタイヤを装着しているため、長距離を走行してもドライバーや積荷に負担がかかりません。
ただし、荷台が高いので人力での積荷のやりとりには向いておらず、クレーンなどで積荷を動かせるような現場であればデメリットを抑えられます。

 低床トラックの使用用途

低床トラックは「短距離の運用」「人の手で作業する現場」において運用しやすいです。
走行中に衝撃が伝わりやすいため、長距離の走行には適していません。
荷台が低いので、人力で積荷をやり取りする場面で活躍するでしょう。

 全低床トラックの使用用途

全低床トラックは「中距離の運用」に適しています。
サイズ的に中間の位置になるため、高床トラックと低床トラック、どちらも中途半端に適応するような場面では、全低床トラックが活躍する可能性が高いです。

車両ごとの概算リース料をホームページからご確認頂けます。

サイズごとのリース料一覧

 使用用途に合った荷台の高さを選ぼう

低床トラック・高床トラック・全低床トラック、それぞれ異なる特徴を有しているため、運用方法に合わせた荷台の高さのトラックを選ぶことが重要です。
具体的にトラックを運用する現場や運用実態に合わせる必要はありますが、最適なトラックを選定できれば作業効率の改善やドライバーの負担軽減などに貢献します。
ドライバーはもちろん、運行管理者も各トラックの特徴と運用現場との相性を考慮して、最適なトラックを選定することは、安全性や採算性などを確保するうえで重要です。

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 まとめ

トラックの荷台の高さは、数十cm異なるだけでも運用上に大きな違いをもたらすことになります。
効果的にトラックを運用するためには、運用実態に合わせたトラックを選定して運用することが重要です。
各トラックの特徴をしっかりと把握しておき、最適なトラックを常に選定できるようにしておきましょう。

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