【トラック】冷凍冷蔵車の架装メーカーを紹介!
冷凍食品の需要が高まっている現代社会。その冷凍食品を消費者へ届けているのが冷凍車です。
また冷凍車は冷凍食品だけではなく冷蔵食品も運ぶことが可能で、利便性の高い車両だといえます。
そんな冷凍冷蔵車の購入を考えている方に、今回は冷凍冷蔵車を製造している架装メーカーを紹介します。
冷凍冷蔵車に架装する際の参考になれば幸いです。
トラックの冷凍冷蔵車の特徴
「冷凍車」と「冷蔵車」は、どちらも荷室のなかで温度管理が出来るトラックですが、その管理温度は明確に違います。
冷凍車と冷蔵車の管理温度と特徴は以下のとおりです。
冷蔵車
冷蔵車は常温保存が出来ない食品などを輸送します。荷室のなかの温度管理は+10℃以下が望ましいですが、外気温との関係もあり、設定温度は+5℃前後にすることがいいでしょう。
管理温度 | 特徴 |
+5℃前後 | 温度管理で大事なのは氷点下にしないこと。家庭用冷蔵庫と同様、常温でも冷凍でも管理出来ない食品を輸送します。 |
冷凍車
冷凍車の温度設定は「中温冷凍」と「低温冷凍」に分かれます。冷蔵では難しい生鮮食品などは-5℃前後での温度設定が適温です。
一方、細菌の発生を防がなければいけない冷凍食品や、溶けてはいけないアイスクリームなどは-15℃以下で温度設定し輸送する必要があります。
管理温度 | 特徴 |
中温冷凍車(-5℃前後) | おもに生鮮食品の輸送に使われる。 |
低温冷凍車(-15度以下) | 冷凍食品やアイスクリームなどの冷凍保存が必須な食品の輸送に使われる。 |
このほか、+10~20℃程度の管理温度で輸送する「保冷車」と呼ばれる車両もあります。荷室に断熱材を入れることで温度上昇を防ぎ、ドライアイスや氷を一緒に入れて運ぶことで温度を保っています。
荷室が密閉されていることから、食料品以外に医薬品を輸送することもあります。
トラックの冷凍冷蔵車の種類
冷凍車は食品の品質管理のために-15℃以下まで冷やす必要がありますが、荷室内を冷やす方法は大きく分けて3つあります。
冷やす仕組み | 特徴 |
機械式 | エアコンと同様にコンプレッサーにより冷媒した冷気を利用し荷室内を冷やす。 冷凍車では1番多く使われているタイプ。 エンジン始動により可動するタイプと冷凍機単独のエンジンを搭載しているタイプがある。 |
液体窒素式 | 液体窒素を用いて冷やすタイプ。機械式とは違い、短時間で-40℃まで冷やすことが可能。鮮度が重要な魚や肉類の輸送には最適。 |
畜冷式 | あらかじめ凍結しておいた冷凍板を荷室内に入れることで一定の温度を保つタイプ。冷凍板は他の冷凍機で凍結させ使用します。冷凍板が温度を保てる時間は約8時間です。 |
トラックリース&ローン.comならではの幅広いネットワークから、お客様の希望するトラックを予算にあわせてご提案させていただきます。
冷凍冷蔵車の架装メーカー一覧
ここではおもな冷凍冷蔵車の架装メーカーを3社紹介します。
・日本フルハーフ
-会社概要
会社名 | 日本フルハーフ株式会社 |
設立 | 1963年10月19日 |
本社所在地(工場) | 〒243‐0281 神奈川県厚木市上依知上ノ原3034 |
資本金 | 10億250万円 |
代表取締役社長 | 田中 俊和 |
企業理念 |
|
-製品
温度管理バン |
大型冷凍バン (コルゲートパネル) |
大型サンドイッチパネル | 中型サンドイッチパネル | 小型サンドイッチパネル |
工法の改良により軽量化・耐水性・環境配慮を実現 | サンドイッチパネル構造の採用で軽量化。積載量はクラス最大級 | 床材・ドア材などの改良で従来より約110㎏の軽量化を実現 | 床材・ドア材などの改良で従来より約95㎏の軽量化を実現 |
ドライバン |
大型ドライバン | 中型ドライバン | 小型ドライバン |
内法幅もリアドア開口寸法もワイドで効率のいい積み下ろしが可能。 | 一般雑貨から食料品までさまざまな積荷に対応。 | 狭い道路や市街地の配送に活躍。 部分修理をしやすくするため、リヤドアパネルにメタリックシルバー塗装を採用しています。 |
ウイングルーフ |
大型ウイング | 中型ウイング | 小型ウイング |
・最大100㎏の軽量 ・安全装置の設定 ・ウイングとフレームの段差をなくすことで空気抵抗を低減 |
・薄型で高剛性アオリ ・高水密製アオリガスケットコーナー |
・薄型で高剛性アオリ ・高水密製アオリガスケットコーナー |
・菱重コールドチェーン
-会社概要
会社名 | 菱重コールドチェーン株式会社 |
本社所在地 | 〒101-0047 東京都千代田区内神田1-5-4 ミヤコビル |
設立 | 1972年(昭和47年) |
資本金 | 2億円 |
従業員 | 176名 |
代表取締役社長 | 石井 一男 |
-製品
エンジン駆動型製品 |
メインエンジン駆動型 | サブエンジン駆動型 |
①エバポレータ・コンデンサ一体型タイプ ・小・中型自動車 1.5トン~3.5トン:TDJS30DC、TDJS35DC ・小・中型自動車 3トン~4トン:TDJS40DC、TDJS50DC ・中型・大型自動車用 4トン~:TDJS60DZC、TDJS70DZC ・大型自動車 11トン~ :TDJS100DC ②セパレートタイプ (小・中・大型車用) ・小・中型自動車 1.5トン~3.5トン: TDS20DXB、TDS25DXB、TDS30DXB、TDS35DXB ・小・中型自動車 3トン~4トン:TDS40DXB、TDS50DXB ・中型・大型自動車用 4トン~:TDS60DZXB、TDS70DZB ③軽自動車用(セパレートタイプ) ・庫内温度 -5~+25:TD10CX ・庫内温度 -30~+30:TDS20DXB ④2室マルチシステムメインエンジン駆動型 ・2室マルチシステム:Sシリーズ ・ヒートポンプ方式:TDJS35HPA |
①(中・大型車用)セパレートタイプ ・商品概要・スペック一覧 ・TU100SC / TU100SB 仕様表 ②(トレーラ用)フラッシュマウントタイプ |
電動式製品 |
三菱輸送用電動式冷凍ユニット TEJ100A(M) |
モーダルシフト製品 |
海上コンテナ・陸上輸送トレーラー用冷凍機 | 防音型エンジン発電機 |
69NT40-561-19 |
DCA-20CKII / DCA-25CI |
・トプレックス
-会社概要
会社名 | トプレック株式会社 |
本社所在地 | 〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-13-12(さくら日本橋ビル8階) |
設立 | 平成3年10月1日 |
資本金 | 3億円 |
従業員数 | 175名(2021年3月末日現在) |
代表取締役社長 | 石川 公之 |
企業理念 | 鮮の文化の創造を通して社会に貢献する |
-製品
冷凍機タイプ | 特徴 | 対応車 |
XVシリーズ |
業界最軽量のフレーム採用し、環境負荷軽減に貢献する省エネ型直結式冷凍機。 高効率熱交換システム搭載。 |
小型車 中型車 大型車 |
|
エンジン停止時には専用バッテリーで冷却運転する発電式冷凍装置。 | 小型車 中型車 大型車 |
RHシステム |
冷媒のみで冷却、加温が出来る新しい冷却加温システム。 | 小型車 中型車 大型車 |
冷凍板 バックアップシステム |
機械式と冷凍板の組み合わせで冷却効果をさらに効率化。 | 小型車 中型車 大型車 |
XLシリーズ (薄型エバポレータ) |
業界最軽量の小型バポレータユニット。 | 小型車 中型車 大型車 |
異温度管理システム (※画像無) |
冷凍機とコンテナをまとめて製造。「送風ファン方式」や「2エバポレーター方式」などさまざまなニーズに対応。 | 小型車 中型車 大型車 |
冷凍板式冷凍装置 (※画像無) |
電気のみを動力とするので環境にやさしい冷凍装置。 エンジンからの動力を必要としないため、故障も少ない。 |
軽車両・小型車 |
トラックリース&ローン.comでは、架装品を含めたリース契約もご案内可能です。
まとめ
冷凍冷蔵車は他の架装トラックとは違い、冷凍・冷蔵という温度管理をしながら輸送する必要がある車輛です。
今回ご紹介した冷凍冷蔵車の架装メーカーはどこも冷凍機のエキスパートです。
冷凍機のみの設置や冷凍機とコンテナ一体での製造など、用途にあった冷凍システムを選びましょう。
その他ご質問やご相談もお気軽にお問い合わせください。