コンテナ専用トラックとは?トラックのサイズや種類などを紹介!

コンテナトラック(コンテナ専用車)とは、荷台部分のコンテナを脱着できる「脱着ボディシステム」を備えた車両や、海上・鉄道コンテナを運搬する専用車両の総称です。主に、港湾から荷物を運ぶ大型の海上コンテナ トレーラーと、産業廃棄物収集などで活躍する**アームロール(フックロール)**などのカーゴタイプに分けられます。アームによる自力での脱着が可能なため、1台のトラックで多様なコンテナ(箱、タンク、フラットデッキ等)を使い分けることができ、輸送効率を最大化できるのが最大の特徴です。
「コンテナトラック」とは、貨物を収容する容器(コンテナ)を積載・輸送することに特化したトラックおよびトレーラーのことです。 大きく分けて、トラクターヘッドで牽引するコンテナトレーラーと、単車(トラック)の荷台に脱着機構を持つ「アームロール車」があります。前者は国際物流を支える海上コンテナ輸送に用いられ、後者は「脱着ボディシステム車」として国内の産廃運搬や資材輸送に広く普及しています。トラック 荷台 コンテナの固定には「ツイストロック」や専用のアームが使用され、用途に応じて密閉型、タンク型、オープン型など多彩な形状を選択可能です。
コンテナ専用トラックは日本の輸送に欠かせない車両で、さまざまなコンテナを運ぶことが出来る利便性の高いトラックです。しかし、コンテナ専用トラックのことはあまり知らないという人が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、コンテナ専用トラックについて、その種類やサイズなどを解説します。
コンテナ専用トラックとは
コンテナ専用トラック(コンテナトラックとも呼ばれる)とは、荷台部分のシャーシに乗っているコンテナが「アーム」というフック形のパーツにより脱着出来るのが特徴です。
コンテナはその長さや高さ、積載量などが異なるため、さまざまなタイプのコンテナを運べるコンテナ専用トラックは利便性の高い車両といえます。
日本でトラックの長さは主に「mm(ミリ)」単位で表すことが多いですが、コンテナの場合、「フィート」で表すこともあります。ちなみに、1フィートは304.8mmになります。
コンテナ専用トラックは「アームロール」とも呼ばれています。これは特装車を製造している「新明和工業」が商標登録している名称であり、正式には「脱着ボディシステム車」といいます。その他、極東開発工業では「フックロール」という商品名で呼ばれています。
コンテナ専用トラックの種類
コンテナ専用トラックの種類は大きく分けて2つの種類があります。
- トレーラータイプ
- カーゴタイプ
トレーラータイプ
トレーラータイプは、港に停泊している貨物船から降ろされる海上コンテナや貨物列車で運ぶ鉄道コンテナなど、比較的大型のコンテナを運びます。
一般的にトレーラーと呼ばれる車両は主に
- セミトレーラー
- フルトレーラー
- ポールトレーラー
の3種類です。
トレーラータイプはコンテナ専用トラックのなかでも最大であり、1度に多くの荷物を輸送することが出来ます。
カーゴタイプ
カーゴタイプはトレーラータイプよりもコンパクトなコンテナを運ぶタイプで、トラックの荷台とコンテナを連結させて輸送します。
カーゴタイプは主に2つのタイプに分かれます。
- アームロール、フックロール
- ロールオン
アームロール、フックロール
鉄製のL字型アームを回転させながら荷台を脱着することが出来ます。日本では1番使われているタイプで、新明和工業では「アームロール」、極東開発工業では「フックロール」といいます。積載量は2、4、6、8、10トンの5タイプがあります。
ロールオン
コンテナをアームではなくウインチで巻き上げるタイプです。メリットは高さ制限がある場所でもコンテナの形状を変えることで脱着が可能なことと、狭い場所にあるコンテナを引っ張り出すことが出来ることです。
コンテナの種類
コンテナ専用トラックは大きく分けて「トレーラータイプ」と「カーゴタイプ」がありますが、運ぶコンテナは細かく分けると次の10種類のタイプがあります。
オープンコンテナ・テールゲートコンテナ
1番多く使わているコンテナ。一般的な運送や産業廃棄物用のコンテナに使われます。
フラットデッキ型コンテナ
小型のバックホウ(ユンボ)などを運ぶコンテナ。基本的に左右のアオリがありません。
カーゴコンテナ
小型重機や一般的な荷物の運送に使われます。
密閉型コンテナ
家畜肥料と排泄物などを運びます。
タンクコンテナ
円柱状の容器を四角い枠で囲んだタイプ。液体を運ぶコンテナです。
バルクコンテナ
タンクのような形状で、液体や粉体を運ぶことが出来ます。
分別型コンテナ
コンテナ内に仕切りがあり、分別しながらの運搬が可能なコンテナです。
オムスビ型コンテナ
上部に蓋があり、その形状がおむすびに似ていることから名づけられています。
アパートやマンションなどの集合住宅で産業廃棄物を回収するコンテナです。
サイドゲート型コンテナ
蓋がなく後部のアオリも低くなっており、主に粗大ごみを運搬するコンテナです。
大型シート天蓋コンテナ
オムスビ型コンテナを大きくしたようなコンテナ。蓋つきで1度に多くの産業廃棄物を運搬することが可能です。
コンテナ専用トラックのサイズ
コンテナ専用トラックのサイズは3つに分かれます。
小型タイプ
積載量は主に2トンで、集合住宅などの産業廃棄物を運搬するタイプ。
中型タイプ
積載量は主に4トンで、一般の荷物や工事現場、工場などの産業廃棄物を運搬するタイプ。
大型タイプ
積載量は主に22トンで、海上コンテナに多いタイプで、海外からの荷物などを運搬します。
コンテナ専用トラックを運転する際に必要な免許
コンテナ専用トラックを運転するためにはコンテナの積載量に応じて取得する免許が変わります。
以前は普通免許で中型車も運転出来ましたが、現在では運転出来る車両区分が細かく分かれているので注意が必要です。
普通免許
| 最大積載量 | 車両総重量 | 乗車定員 | 取得可能年齢 |
| 2,000㎏未満 | 3.5トン未満 | 10人以下 | 18歳以上 |
準中型免許
| 最大積載量 | 車両総重量 | 乗車定員 | 取得可能年齢 |
| 4,500㎏未満 | 7.5トン未満 | 10人以下 | 18歳以上 |
中型免許
| 最大積載量 | 車両総重量 | 乗車定員 | 取得可能年齢 |
| 6,500㎏未満 | 11トン未満 | 29人以下 | 20歳以上 |
大型免許
| 最大積載量 | 車両総重量 | 乗車定員 | 取得可能年齢 |
| 6,500㎏以上 | 11トン以上 | 30人以上 | 21歳以上 |
コンテナ専用トラックの仕事をする際に必要な資格
コンテナ専用トラックではさまざまな荷物を運搬しますが、なかにはガソリンなどの危険物を運ぶこともあります。
そのため、運搬する荷物によっては、運転免許以外に特殊な免許が必要です。
危険物取扱者免状
ガソリンスタンドに運ぶガソリンや軽油、灯油などを輸送するには「危険物取扱者免状」という資格が必要です。
これは消防法上、危険物輸送とみなされる場合に必要で、甲種から丙種まで区分されています。
この資格がないと、タンクローリーなどのコンテナ輸送をすることは出来ません。
高圧ガス移動監視者
「毒」と書かれた標識を設置しているトラックは毒性ガスや可燃性ガス、液化石油ガスなどを輸送する車両であり、「高圧ガス移動監視者」の資格が必要です。
この資格は高圧ガスを安全に監視しながら運搬するために必要不可欠で、所定の講習を受け試験に合格することで取得出来ます。
コンテナ専用トラックの仕事をする際に必要な届け出
資格以外にもコンテナ専用トラックで運搬する際には書類の届け出が必要な場合があります。
運搬証明書
危険物の火薬類を輸送する時に、火薬類を載せた場所を管轄している都道府県公安委員会に「運搬証明書」を交付してもらう必要があります。
火薬類は「火薬、爆薬、火工品」がありますが、どれも「爆発物」であり、取り扱いを慎重にしなくてはいけないため、18歳未満のドライバーには取り扱いが出来ません。
また、運転免許や車検証と同様、運搬証明書はトラックに常備しておく必要があります。
毒物劇物業務上取扱者
業務として毒物や劇物を運搬したり使用したりする場合には「毒物劇物業務上取扱者」を配置し、その事業所が所在する都道府県知事へ届け出なければいけません。
その他、イエローカードの用意
化学物質や高圧ガスなどを輸送中、万が一の事故に備え、ドライバーや消防、警察などが取るべき対処法を記載した「イエローカード」を携帯しておく必要があります。
文字通り黄色の紙を使用しており、イエローカードには輸送品目や種類、事故発生時の応急処置などが記載されています。
まとめ
コンテナ専用トラックはさまざまな荷物を運搬できとても便利な車両ですが、単に運転免許を取得しているだけでは運搬できないものが多くあります。
実際に運ぶ荷物に対して必要な資格を取得したり書類を提出することを忘れないようにしましょう。
その他ご質問やご相談もお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
Q1:海上コンテナを運ぶ「トレーラー」と、街中で見る「アームロール」の違いは何ですか?
A1:用途と脱着の仕組みが異なります。
コンテナトレーラー: 港で見かける20フィートや40フィートの巨大な「海上コンテナ」を、トラクターヘッドで牽引して運びます。
アームロール(フックロール): トラック自体の荷台にL字型のアームが装備されており、自力でコンテナを地面に置いたり、引き上げたりできます。主に工事現場や工場でのゴミ収集に活躍するコンテナ専用車です。
Q2:コンテナのサイズを「フィート」で呼ぶのはなぜですか?
A2:海上コンテナが国際規格(ISO規格)に基づいているためです。 日本ではmm単位が一般的ですが、コンテナ輸送 トラックの世界では国際標準の「フィート(1ft=約305mm)」が使われます。主流は20フィート(約6m)と40フィート(約12m)で、これらを運ぶためのコンテナトレーラーもそれぞれの長さに合わせたシャーシが用意されています。
Q3:トラックの荷台に載せる「コンテナ」にはどのような種類がありますか?
A3:積載物に合わせて10種類以上のバリエーションがあります。 一般的な箱型の「オープンコンテナ」のほか、液体用の「タンクコンテナ」、重機運搬用の「フラットデッキ」、粉体用の「バルクコンテナ」などがあります。トラック コンテナは中身に応じて載せ替えができるため、1台の車両で多種多様な業務に対応できるのがメリットです。
Q4:コンテナトラックを運転するのに特別な免許や資格は必要ですか?
A4:車両の大きさに応じた免許に加え、運ぶものによって資格が必要です。 車両総重量に合わせて「準中型・中型・大型免許」が必要なほか、トレーラーの場合は「牽引(けんいん)免許」が必須です。また、タンクコンテナでガソリンを運ぶなら「危険物取扱者」、毒性ガスなら「高圧ガス移動監視者」など、コンテナ 車で運ぶ荷物に応じた専門資格が求められます。
Q5:アームロールと「ロールオン」の違いは何ですか?
A5:引き上げる仕組み(アームかウインチか)が違います。
アームロール: 油圧アームでコンテナを掴んで持ち上げます。主流のタイプです。
ロールオン: ウインチ(ワイヤー)でコンテナを巻き上げて積載します。高さ制限がある場所や、アームが届かない狭い場所にあるコンテナを引っ張り出すのに適しています。

